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私たちの国を守ってくれる自衛隊。
命をかける仕事のため一般の公務員よりは高いと事は想像出来ますが、どれくらいのお給料をもらっているのでしょうか。
※平成25年4月現在に公開されている資料をご紹介いたします。経過年数により変動される可能性があります。
一般的な給与について
自衛隊の採用には、「任期制隊員」と「非任期制隊員」の採用があります。
任期制隊員は、決まった期間のみの契約となります。任期が終了しても、各種承認試験に合格し、永続勤務の意思があれば任期の継続が認められます。
陸上自衛隊では2年の任期採用になり、一部の技術系で採用された場合のみ3年の任期採用となります。(候補生時期も含めての年数です)海上自衛隊、航空自衛隊で採用される場合は、1期目は3年採用。それ以降は2年採用となります。
任期制隊員は「自衛官候補生」と呼ばれ、自衛官の身分や階級はありません。3ヶ月程、初任自衛官に必要な教育や訓練が行われます。その後2士で採用され、1士に昇進し、その後士長に昇任します。曹と呼ばれる「下士官」に昇任出来ると非任期制隊員となりますが、10人中1人受かるかどうかの狭き門と言われています。曹は、53歳が定年になります。曹から准士官まで上がるのは、さらに狭き門になっています。
さて、それでは気になる給与ですが・・・
自衛官候補生(平成25年4月1日現在)
- 手当
- …125,500円(月額)
- 任用一時金
- …176,000円(2士に任官の際に支給。任官後、1年3ヶ月未満で退職した際は返金の義務が発生します)
- 各種手当
- …扶養手当(扶養手当以外には、手当はありません)
2士(平成25年4月1日現在)
- 初 任 給
- …159,500円(経験等により異なります)
- 昇給
- …年1回
- 賞与
- …年2回
- 退職手当
- …任期満了時に、2年間勤務で約54万円。3年間勤務で約90万円。
2任期目の場合は約137万円〜143万円。
3曹(平成25年4月1日現在)
- 初 任 給
- …189,600円
- 昇給
- …年1回
- 賞与
- …年2回
- 退職手当等
- …完備
曹には、1等曹から3等曹まであり、曹の中で一番階級が低い者が3曹となります。もちろん、手当や退職金は完備されています。
幹部候補生の給与
さて、自衛隊には、「幹部候補生」と呼ばれる人たちがいるのを知っていますか?
防衛大学と呼ばれる教育施設は幹部自衛官を養成する学校であり、卒業後は「幹部候補生としての曹長」に任命されます。基本的にはその後、幹部候補生学校へ入校することになり、卒業後に3尉として配属されます。
また、防衛大学の学生時は自衛隊員ですが、階級はありません。自衛官ではない自衛隊員となります。
防衛大学 学生(平成24年4月1日現在)
- 給与
- …108,300円
- 賞与
- …319,000円 ※国家公務員の身分になりますので、アルバイト等は禁止されています。
幹部候補生は、防衛大学を卒業しないとなれないと言うわけではありません。
- ・文系・理工系の大学から目指す、「一般幹部候補生」
- ・大学の理工系から目指す、「技術幹部候補生」
- ・大学の歯学科・薬学科から目指す、「歯科、薬剤科幹部候補生」
試験に合格すると、歯科・薬剤科は6週間。
一般、技術は1年間の、初級幹部として必要になる知識や技能を習得し、資質を養います。
一般幹部候補生の初任給(平成24年4月1日現在)
- 大学卒業(一般・技術)
- …214,900円
- 大学卒業(歯科・薬剤科)
- …232,000円
- 4年生薬学部・薬学科卒業
- …214,900円
- 大学院卒業
- …232,000円
専門職は、通常の自衛官よりも若干収入が高くなります。昇給賞与、各手当があります。
3尉(平成25年4月1日現在)
- 初 任 給
- …236,000円
幹部候補生が卒業すると、3尉の階級に付く事になります。大学卒業の一般で入隊した人の例になります。
もちろん、昇給、賞与、各種手当や退職金は完備されています。
自衛官の各種手当
自衛官の手当に、どのようなものがあると思いますか?「通勤手当」「夜勤手当」「単身赴任手当」「扶養手当」「住居手当」「期末・勤勉手当(ボーナス)」「超過勤務手当」など一般的な手当の他、自衛官として特殊な手当があります。
「航空手当」は、パイロットや乗員に対して支給されます。
「落下傘隊員手当」は、落下傘で降下すると支給されます。
「南極手当」と言う手当もあり、南緯55度以南の区域で、南国地域への輸送業務を行う職員には手当が支給されます。
海上自衛隊の護衛艦などの船の乗組員になると、「乗組手当」として、基本給の33%分手当がつきます。潜水艦の場合は、45.5%分手当が付きます。航海を行うと、港を出発日から帰着日まで「航海手当」が支給されます。一度出航すると何ヶ月も戻って来られないことも多く、どこかの港に入港するまで家族とも連絡が取れません。入港しても忙しくて連絡を取らないままになってしまうこともあります。
他にも様々な手当があります。
- ・地域手当
- ・除雪手当
- ・特別勤務手当
- ・爆発物取扱作業等手当
- ・不発弾処理手当
- ・航空作業手当
- ・航空管制手当
- ・落下傘降下作業手当
- ・船舶検査等手当
- ・夜間看護等手当
- ・夜間特殊業務手当
- ・異常圧力内作業等手当
- ・特殊作戦隊員手当
- ・死体処理手当
- ・管理職員特別勤務手当
- ・災害派遣等手当
- ・国際平和協力手当
- ・国際緊急援助等手当
など、他にも色々な手当があります。
ちなみに、「不発弾処理手当」は出勤1回に付き5,200円。危険度が低い場合は時給110円になります。
「災害派遣等手当」は、災害時に被災地に派遣されると支給され、作業1日につき1,620円になります。