自衛隊員の男性との結婚に憧れている女性が気になるのは、自衛隊員と結婚したらどんな結婚生活になるか、ということではないでしょうか。
まずは、自衛隊員の勤務形態などにについて知っておくと、自衛隊員との結婚生活もイメージしやすくなるはずです。

陸上自衛隊では、3任期(6年)以内に昇級試験に合格しなければ辞めなければいけない決まりになっており、試験は通常2任期(3年目)からしか受けることが出来ないので、実質試験を受けられるチャンスは、そう多くありません。
自衛隊員との結婚生活は、相手が自衛隊員を続けていけるかそうでないかでも違ってきますね。
入隊した自衛隊員は、営内(駐屯地内)で生活をします。部隊にもよりますが、新隊員教育の期間中は休日以外は外出することが出来ません。また、教育期間が終わった後も最低でも半年は営内での生活となります。入隊の時点で結婚していたとしても、教育期間終了後すぐに夫婦で生活することは出来ません。

自衛隊員が同じ駐屯地の同じ部隊で働き続けるのは珍しいことで、ほとんどの隊員が何年かに1度は違う地方への転属となります。つまり、自衛隊員にとって引越しはつき物だということになります。自衛隊員との結婚生活は、各地を転々とすることになります。
自衛隊員の夫のみ単身赴任というかたちで結婚生活を送っている夫婦もいます。子供が学校に通っている場合などは、単身赴任のスタイルが多いようです。
また、新隊員教育が終わった後の配属先はどこになるか分かりません。ある程度の希望は反映されますが、希望通りの配属先になるのは難しいことです。入隊したばかりの自衛隊員との結婚を考えている場合は、いずれは今住んでいる場所から引っ越すことを視野に入れておきましょう。

自衛隊員は、勤務時間が不規則なことも多く、早朝の出勤や深夜の帰宅になることもあります。訓練で帰ってこない日もあります。部隊によっては、数週間〜1ヶ月におよぶ訓練もあり、海上自衛隊などは、数ヶ月程度帰ってこないことも。海外派遣の場合も、数ヶ月は戻ってくることが出来ません。
しかし、自衛隊員は国家公務員ですので、休みもしっかりあります。年末年始やお盆には、まとまった休みもあります。日頃のんびりと夫婦で過ごすことができないという人たちは、こういったまとまった休みのときに一家団欒の時間を過ごします。

自衛隊員が携帯電話を使えるのは、勤務時間外。そして、任務や演習によっては、携帯電話が通じない圏外のところに行く場合もあります。有事や災害のときなどは出られないことが多いです。
また、携帯電話の使用が許可されている勤務時間外ですが、体を休める大事な時間も含まれています。寝ているところを起こすような電話は寝不足を起こさせ、自衛隊員としての業務に支障が出る可能性もあります。そういったことを弁える心構えも、自衛隊員の妻として必要です。頻繁に連絡を取り合うということは難しいでしょう。
自衛隊員との生活を上手く送るには、妻の理解と支えが必要になります。婚活をするときは、単なる憧れだけでなく、自衛隊員の働き方、仕事の内容などをよく知った上で婚活をしましょう。自衛隊員によっても、職種の違いで生活様式が異なることもあります。結婚生活にはお互いの理解が大事ですから、結婚前に結婚後のことなどについてよく話し合うことです。